YasuyukiMuro

イングロリアス・バスターズのYasuyukiMuroのレビュー・感想・評価

4.2
タランティーノ監督、2009年の作品。10年ぶり位に観たけどやっぱり面白いなあ^_^

なんと言ってもクリストフ・ヴァルツの怪演。タランティーノ作品には紳士な振舞いのプロフェッショナルが良く出てくるけど今回はユダヤハンターの彼がそれ。何もかもを見透かす様な不気味さ、時に見せるお茶目さ、それとは全く裏腹なサディスティックさも、、オスカー納得の演技です。
あとグルメ描写がいいアクセントになってるのもタラ流、今回はシュトルーデルっていうパイ、クリームがセットじゃないと、、って所がいかにもでニヤニヤしちゃう^_^
そして第5部、映画館でのクライマックスと言ったら、、いや〜、音楽、映像、展開、、全てタランティーノのセンスが詰まってて痺れますね!

今回改めて気付いたのは、この映画が確かにマカロニ・ウエスタン(風)ってこと、展開も音楽も、、、これは10年前には全然分からなかった。往年の西部劇のテーマが流れるオープニングクレジットは、ショシャナのランの後でも良かったかも^_^

あとは、全編通して言語が鍵だったという点。ドイツ語、フランス語、英語、イタリア語という言語の違いだけでなく、なまりやアクセントまでに深く拘ったという、、、これ英語や独語のネイティブならもっと楽しめたんだろうなぁ。因みに今回は初めて吹替版で鑑賞。と言っても英語パートのみ日本語吹替で、あとは全て字幕、声が英語の所で変わる違和感は有るけど、多言語を使い分けるこの映画では逆に面白いと感じた^_^
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