小学校で習った4大公害の一つ水俣病。70年代前半、水俣に移り住み水俣病の惨状を世界に発信した米写真家ユージン・スミス、、全然知らなかったです。
写真家ユージンを演じたのはジョニー・デップ。外見を本物に寄せてたのもあるけどジョニーデップのオーラは完全に消えてます(^_^;)でもユージンの静かなる闘志みたいなものはちゃんと感じさせるカメレオン俳優ぶり。NYのLIFE編集長ビル・ナイも、見せ所で燻銀の演技を見せて存在感バッチリ。対する日本人俳優も奮闘、主演級の美波はもちろんチッソ社長を演じた國村隼も難しい役ながら怪演でした。ただ真田広之にはもうちょっと見せ場が欲しかったなー。内容的に見せ場とかじゃないのかもしれないですけどね。
水俣病の訴訟など根深い問題を掘り下げるというよりは、ユージン・スミスを軸にしたドラマでもあるので、ゴリゴリのドキュメンタリーを想像してみると物足りないのかもしれません。またWikiによるとチッソ社長がユージンを金で買収しようとしたり仕事場を放火された事実もないそうで、、、
ある程度の脚色はあっても仕方ないと思いますが、この脚色はちょっと度が過ぎているのかなと思ってしまいました。事実に基づく、、、ってやつには気をつけないといけませんね(^_^;)
