OASIS

ケオマ・ザ・リベンジャーのOASISのネタバレレビュー・内容・結末

ケオマ・ザ・リベンジャー(1977年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

生まれ故郷に帰還したインディアンのケオマが、人々に自由を取り戻そうと街の独裁者であるコールドウェルと戦う事になるという話。

「マッドマックス」よりも先に「北斗の拳」チックな世界を描いていたフランコ・ネロ主演の異色の西部劇。
感染症が蔓延し、悪人共はヒャッハー!(マジで言葉に出して言う)と暴れまくり、女達は男達の支配下に置かれているという世紀末状態な街が舞台である。

「いけないよ ケオマ 殺してはいけないよ」と主人公ケオマを讃えつつも諭すような歌が挿入され、荒野を彷徨う姿が映されるオープニングから開始早々追悼的な雰囲気が漂う。
そして道中、悪漢に襲われている伝染病に侵されたという女を助けたケオマは、彼女を引き連れて街へとやって来る。
「なぜ私を助けたの?」
「生まれる権利は皆にある」と当たり前の様に言い放つケオマは、髭がモジャモジャでトキみたいな容姿なのだが格好良かった。

ケオマは街にやって来て早々、チンピラ達に囲まれ、旧友である黒人のジョージや実の父親、そして血の繋がった三人の兄弟と出会う。
チンピラ達を早撃ちで仕留める瞬間や、悪人三兄弟との殴り合い&撃ち合いの果てにやられる瞬間に一瞬スローモーションになる演出が随所に見られるが、それが徐々にワンパターンに思えて来た。
スローモーションになった瞬間に、その状況を解説するかのように場面にピッタリの歌詞の歌が流れたりするのが面白く、最早台詞なんて必要無く歌で全てが語れてしまうのではと思う程だった。

最終決戦や、その一つ前の高低差を生かしたアクションはジャッキー映画ばりの構図が連続し、塔の上から撃ち合ったり投げ飛ばしたりとスタントマンが心配になるほどの激しさであった。
最終決戦の場面では、妊婦が今まさに赤ん坊を産もうとする時に挙げる叫び声をBGMにしながら暗闇で銃撃戦を繰り広げるという、なんだか芸術的な感覚を覚えるアクションシーンだった。