半変人のお調子者

夢のチョコレート工場の半変人のお調子者のレビュー・感想・評価

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)
3.8
原作が同じという事で、話の大筋は『チャーリーとチョコレート工場』と同じなんだけど、毒気強めなあちらとは違い、こっちはだいぶ綺麗め。
チャリチョコの毒気の部分が大好きな自分にとっては少々物足りない。

工場に入る前に、壁に書かれためちゃくちゃ文字の小さい誓約にサインを求める場面とかゴールデンチケットを巡って世界中が大騒動になってる所とかは笑った。
板チョコが身代金なんて聞いた事ない笑笑

ジーン・ワイルダーのウォンカもエキセントリックではあるんだけど、ジョニデと比べるとだいぶ紳士的で魅力的な人物に見える。
工場見学していただけのチャーリーに、工場の相続権をあげてしまうチャリチョコとは違い、ちゃんと最後に残ったチャーリーにも工場の後継者に相応しいかどうかの試練があって、自分の工場の事をしっかり考えている人だという事が分かる良い場面だなと思った。世界中を飛び回らなきゃいけないあの男の人の労力が半端じゃないけど…笑

チャーリーも他の子供達同様、途中でやっちゃダメだよって事をやらかす辺りは、子供らしくて良い。
チャリチョコのチャーリーは聖人すぎるのよ笑

71年の映画という事で、CG全開なチャリチョコより映像は見劣りする…かと思ったらそうでもないのが素晴らしい。
全部お菓子の部屋とか研究室とかは全く見劣りしてなくて、美術の仕事っぷりに驚く。
川下りとガチョウの部屋はちょっと厳しいとは思ったけど。

面白いんだけど、チャリチョコを金ローで何度も観てきた人間からすると、少し物足りなさを感じる映画だった。

映画評価基準

この映画が好きか 7
没入感 8
脚本 8
演出 8
映像 8
キャスト 9
音楽 8
余韻 8
おすすめ度 7
何度も観たくなるか 6

計77点