半変人のお調子者

ボーはおそれているの半変人のお調子者のネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』と来て、さぁ次はどんな悪夢を見せてくれるのか!と期待値高めで行ったけど…

とんでもないものを見せられた!
分からん!全然分からん!!笑
まるで洗濯機の中に放り込まれたかのように、次から次へと起こる不可解な事象に観ているこっちも発狂寸前。
特に前半の水を手に入れなければいけない下りは、めちゃくちゃくだらないはずなんだけど、恐怖症を抱えるボー視点で描かれるから、ちゃんと怖さもあって、どう思ったらいいのかわからないけど、めっちゃ面白い場面だった。
あと、ボーを助けてくれた夫婦の娘。終始嫌な人なんだけど、やってる事もテンションも無茶苦茶すぎて、笑えてくる。絶対気狂ってるよ笑

ボーからしたら、映画の中で描かれる事は最初から最後までずっと不条理なんだけど、でも最後にして最悪の不条理まで、ちゃんと布石が置かれてるから、可哀想ではあるんだけど、収まるべき形に収まったという気持ちになる。

これに比べれば、結構異端だと思っていた『ヘレディタリー』や『ミッドサマー』がまだまともな作品に見えてくる笑
前二作は話がまだちゃんとあったからなぁ。

とにかく無茶苦茶で訳わかんないんだけど、面白い!!という不思議な映画だった。
きっと噛めば噛むほど味が出るスルメみたいな映画なんじゃないかな…

屋根裏のアレには大笑いした笑笑


映画評価基準

この映画が好きか 8
没入感 9
脚本 7
演出 8
映像 9
キャスト 10
音楽 8
余韻 9
おすすめ度 7
何度も観たくなるか 8

計83点