リコ

連隊長レドルのリコのレビュー・感想・評価

連隊長レドル(1985年製作の映画)
-
為備忘記録。
先月ぐらいにサボー・イシュトバーン作品を集中して見ていた。
フィルモグラフィーが膨大な作家なので、年代ごとに追っていくのも大変だが、とりあえずクラウス=マリア・ブランダウアー三部作の一編を。

いやー難しい、ややこしい。重厚、もとい鈍重な歴史大作。この年のカンヌコンペでは最高レベルの評価を得たらしいが、ヨーロッパの観客だと、よく理解できるんやろか。
第一次世界大戦前夜のヨーロッパの背景に関する用語が頻発して、ゴミ英語力の私には字幕を追うのでヘロヘロになった。

20世紀初頭のオーストリア=ハンガリー帝国で暗躍した軍人アルフレッド・レドルをブランダウアーが演じているのだが、「メフィスト」の怪演が印象強すぎて…。とはいえ、尊大かつ脆い主人公を終始出ずっぱりで、最後らへんはゲロ垂らしながらの一人芝居は圧倒だった。
グドルーン・ラングレーべはデガダンな美しさで目の保養、オーストリア皇帝を演じるアーミン・ミューラー=スタールはすごく不気味。
リコ

リコ