ジャロピー

裏切りのサーカスのジャロピーのネタバレレビュー・内容・結末

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは「二重スパイを探せ」というシンプルなもの。
英国諜報機関サーカス(おそらくMI6のこと)のリーダーが自分を引責辞任に追い込んだ作戦の失敗のウラには二重スパイ(KGBのもぐら)から情報がダダ漏れだったからだ!ということで、内部調査に乗り出し、極秘任務として現状で唯一信頼できる人物である一緒に引責辞任した主人公に声をかける…。
007やミッションインポッシブルのようなド派手アクションは全く出てきません。その意味でリアル路線なスパイ映画。

話の構造は、姿の見えない「もぐら」はサーカスメンバーの「弱点」を巧みに利用し、情報をKGBに流していたということなので、ストーリーもそれぞれのキャラクター(それぞれの弱点)の描写が多く、つまりキャラクター紹介に多くの時間を割いているので、ストーリーの展開が分かりにくいものになっています。
これ何の話だっけ?スパイの夫婦問題の話?ラブロマンス?セクシャリティ?いや、二重スパイを見つける話だよね、これ!といった具合。
というわけで国家間を股にかけたスリリングなアクション映画になるわけがなく、互いの腹の探り合いの静かな情報戦映画になります。

KGB側のカーラというナゾの人物がひたすら呪いのように不気味に名前だけ登場します。こういう演出はとても好みです。

原作はもともとシリーズ物で、続編があるとかいう話が持ち上がっては消えている。どうなんでしょう。ぜひ作ってほしい。
ジャロピー

ジャロピー