ジャケットの便器からこんにちは。が思ってた以上にちょっとしたシーンで笑った。
遺産により屋敷を相続した青年がそこにある黒魔術文献の虜になり悪魔召還廃人まっしぐらな話。

主人公の出生の秘密というか、てんわやんわが冒頭にあるので魔術界のサラブレッドってことは何となく分かるのだけど、それにしても独学ですんなり魔物を呼べるようになるまでがハイペースですごい。情報強者って感じがする。
召還される魔物達はギズモの耳クソほどしか動かないのだけど、作り物感から放たれるヌメり気がたまんないで良い。

考えてみれば、"家にいつもより早めに帰ったら地下に蝋燭並べた彼氏が怪しげな衣装を纏って黒魔術の儀式をガッツリやってるのに出くわす"ってシチュエーションとしてはかなりのホラー。普通に怖すぎて出くわしたら脱糞する自信がある。
ともかくとして、死んだはずのヒロインがどさくさに紛れて完全復活してるのはマジでヤバすぎて観てるこっちが死にそうだった。

どっかの誰が「学生が趣味で作ったゴミ」なんて辛辣な批評をかましていたのを読んで、手に届く頃には全く期待されていなかった『グーリーズ』をレビュー。オレは本作を嫌いにはなれないぜ！

“屋敷を継いだジョナサンは謎の儀式がきっかけで悪魔に取り付かれてしまう。"

話を作るのが下手くそすぎるので、流れのほとんどをナレーションで補完する残念っぷり。しかし、面白くねぇし意味わかんねぇのに笑ってしまう。“狩野英孝"のような天然映画だ。

部屋の片付けを理由に休学するなんて時点で意味不明なのに、実態は悪魔を呼び出す練習をしていたんだから笑わずにはいられない。おまけに呼びだした悪魔に、練習だから帰れという笑。

不良みたいなのが突然開かれたパーティーでヘッタクソなブレイクダンスを披露してるシーンが一番面白かったかもしれん。ダンスの上手いやつを雇う予算がなかったのか、それが功を奏している。

途中から不良どもを洗脳したのか、サングラスをかけて儀式、会食するシーンもシュールすぎて爆笑してしまった。ギャーギャー猿みてえに喚くだけなんだけど笑

話はクッソつまらないが悪魔(グール)の造形は80年代の出来って感じで好感が持てる。襲われてるシーンとかはショボすぎるけど。特殊メイクはたまーに頑張ってる時あり。

出来の悪い『グレムリン』みたいな雰囲気の作品であった。あれが1984年でこっちが1985年か…そりゃあ凡作だわな！以上！

紛うことなきポンコツ映画なんだけど憎めない…。
当人達は至って真面目なんだと思うけど、どうあがいてもアホっぽいところがめっちゃ好き。

おそらくグレムリンに乗っかったモンスター映画なんだと思うんですけど、ジャケ写からも伝わるようにクオリティは比にならない。
グレムリンみたいに暴れ回ったりしないし、思ってたより活躍しないし、何より見た目の完成度が全然違う(笑)
でもこんな風貌のちっこい奴らがヒョコヒョコいっぱい出てきてケタケタ喚いてんのも、これはこれで可愛いです。

ストーリーも何じゃこりゃと言いたくなるくらいトボケてる。
主人公が悪魔に乗っ取られて闇儀式をしたり、彼女や友達が巻き添え食らったりするんだけど、何よりオチが最高にふざけてる。
「お前誰やねん！」って奴がいきなり良いとこかっさらってくし、マジで突拍子もない終わり方するしで、大雑把過ぎて笑った。
こういう緩い映画はやっぱり良いなぁ…いい時代って感じする。
これがシリーズ化して4まであるっていうのが何よりの驚き。