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エレクション 死の報復のRyuのレビュー・感想・評価

エレクション 死の報復(2006年製作の映画)
3.7
ジョニー・トー監督作。「エレクション」の続編。

前作から二年が経ち、また会長選の時がやってきた。前作で会長になったロクは権力に溺れ、掟を破り再選を狙っていた。しかし長老たちが推すのは事業を成功させていたジミーだった。ジミーは「俺はヤクザではなく実業家だ」と選挙に乗り気ではなかったが、警察と取引をして、事業を拡大するために会長に立候補する。

前作の雰囲気は健在で、銃声が鳴り響くこともなく、静かな戦いが繰り広げられていました。キャラクターもほぼ前作からの続投組で、新たなキャラクターとかもいなくて、登場人物の関係などでこんがらがることはそんなになかったです。そして、今回新たに会長候補となるジミー。彼が怖いけどかっこいい!特にロクの部下を拷問するシーンの恐ろしさはヤバいです。拷問のシーンでさえも、静かな演出で、全体的に前作よりも暗〜くてダークな雰囲気が漂っていたと思います。派手さを極限まで抑えた演出には不気味さと共にある種の美しささえ感じました。シリーズ二作とも、静かな魅力にシビレさせられました。
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