キレッキレの格闘アクション、無駄のないキャラクター配置、勧善懲悪のシンプルなストーリー、こういうのでいいんだよと頷きたくなる無印良品のような傑作格闘アクション。
本作で特筆すべきなのは、とにかく格闘アクションをきっちり見せるところ。
余計なドラマのカットバックが入ったり、格闘の最中で邪魔が入ったり、演出でズタズタにしたりせずに、じっくり格闘アクションを堪能できる。
これが出来ていない作品のなんと多いことか。
そしてマイケル・ジェイ・ホワイトが最初から最後まで強い。とにかく強い。
強敵に敗れて挫折を味わったり、奇天烈な修行シーンに無駄な時間を割いたりしない。
全くピンチに陥らないので、観ているこちらも安心して格闘アクションだけに集中できるというもの。
終盤の展開から、闇ファイトの世界王者プライス(マット・マリンズ!)との対決が実現しないのでは?と思わせておいて最後にしっかり対戦を持ってくるのはめちゃくちゃ「わかってる」し、全てのピースがピタリとハマるオチもいい。
ジュリアン・サンズの取巻きの名前が「オハラ」だったのにちょっと笑ってしまった。
(追記:本人だったのかよ!)