花とみつばち

花影の花とみつばちのレビュー・感想・評価

花影(1961年製作の映画)
4.5
20 年銀座で働く「女給」ヨーコ。
同棲していた妻子あるマツザキと別れて、再び銀座で働くことに。
ヨーコには何故か、お金を貢ぎたくなるタカシマという男がいる。男女の一線を越えない間柄で、評判以上にヨーコは尊敬の念をその男に抱いている。
ヨーコに求婚する男性、年下男性との遊びの恋を経て、本命と思われる男性ノンチャンも現れるが、今一つ納得いかない。
数年ぶりにまたヨーコに会いに来たマツザキに「銀座で働いていると男女の関係ができる。そんな時、タカシマという男は一線を越えずに女性の心を手にしている。それを美しい関係だと勘違いさせられている」と正論を言われる。
銀座で働く女にとって男とは?
ヨーコが本気で愛し愛された男は誰だったのか?
タカシマに返す算段があった、と言われヨーコの無表情なアップ、どう思ってたのか?
マツザキと見る桜が綺麗である。

綺麗な日本映画だった。銀座の色恋の様々を描かれているが、安っぽく無く重厚感ある内容。
美しく散る美学を貫き通す池内淳子は素晴らしい演技力だった。
花とみつばち

花とみつばち