このレビューはネタバレを含みます
1880年に発表された同名小説3度目の映画化作品。
旧友の裏切りで奴隷となったユダヤ人貴族の運命と、キリストの生涯を絡めながら描いたスペクタクル大作。
あまりにも有名な戦車競争のイメージが強すぎて、キリストの話がかすみ気味だけど、この映画は新約聖書とのリンクがまた違った感動を味わえます。
特にキリストの受難に立ち会ったベン・ハーらがラストに体験する奇跡は、いかにもキリスト教のお話ですね。
とは言いつつもやはり主人公はベン・ハーで、彼の数奇な運命に見入ってしまったあげく、クライマックスの戦車競争では思わず立ち上がってしまうほどの興奮!
あのレースシーンはもう今後の映画では撮れないだろうなあ。
いくらCGによる特撮技術が進んでも、この映画の生々しい迫力は絶対に出せないと思う。
そういう意味で確かに金字塔な映画なのは間違いない。