広島カップ

地獄への逆襲の広島カップのレビュー・感想・評価

地獄への逆襲(1940年製作の映画)
3.5
実在の荒野の無法者ジェシー・ジェームズの半生を描いた『地獄への道』(1939)の続編ですが、またまたワケの分からない邦題になってしまっています。地獄に対して逆襲とはなんぞや?

弟のジェシーを卑怯な手口で殺したフォード兄弟に対して仇討ちをする兄の物語で監督がフリッツ・ラングに代わっても仇を打つ!という基本トーンは一作目とは変わらず、敵討ちを美談と捉えがちの日本人には観易い西部劇だと思います。
撃ち合いや荒野を馬で疾走するなど西部劇的なシーンもちゃんと押さえてあってとても面白かった。

それにしても"地獄への"という言葉を冠したタイトルの作品は結構あるものですね。

地獄への退却、..待ち伏せ、..暴走、..復讐、..道、..近道、..戦場、..挑戦、などFilmarksでは本作を含めて10作品がヒットします(挑戦は二作品あります)。
ホラーが一本も無いのが意外です。
地獄への道と近道のみがすんなりと意味の通るタイトルで他は少し内容を考えないとなりません。
タイトルだけから選ぶとしたら厭世観が強く漂う近道を観てみたい。
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