ハレルヤ

不思議惑星キン・ザ・ザのハレルヤのレビュー・感想・評価

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)
3.7
街中で裸足の浮浪者のような男を相手したマシコフと学生のゲデバン。違う惑星から来たという彼が所持している空間移動装置に触れるとキン・ザ・ザ星雲にある砂漠の惑星プリュクに飛ばされてしまう。謎の惑星からの脱出を目指す2人の姿を描いたSFコメディ映画。

ソ連が1986年に製作し、当時国内で1500万人を超える観客動員を叩き出したカルト的人気を誇る作品。

舞台は「デューン DUNE 砂の惑星」もビックリの一面砂漠の惑星。使用言語は基本的に「クー!」だけの人間と同じ形の異星人。いきなり何がどうなってる??という状況に陥った2人。この時点で映画開始から10分ほど。展開が早い早い。

砂漠の惑星プリュクでは、マッチが地球では考えられないくらい高価なものとして扱われている。それを交渉の道具として地球への帰還を模索する2人。でもドジ踏んだり殴られたり物取られたりと、とにかく上手くいかない事だらけ。

全編とにかくシュールで何となく「ギャラクシー・クエスト」を彷彿させる異星人の方々。この不思議な作風が中毒性があって、長年映画ファンからも愛されているのもよく分かります。

あと移動が一瞬というのも意外に面白いところ。惑星に行くも帰るもあっという間。余計なエフェクトなどによる演出も無し。これが割と現実味が感じられましたね。

そしてラストシーンは不覚にも感動した場面。不思議な旅が始まってから135分後、温かみのあるじんわりとした感動が広がると思います。
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