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ふしだらな女のnagashingのレビュー・感想・評価

ふしだらな女(1927年製作の映画)
2.0
いつサスペンスに発展するのかと注視していたらそのまま終わってしまい大いに戸惑う。離婚歴の露見をめぐるスリルをいくらでも煽れそうな気がするのだが、そちらにはあまり針が振れず、不幸な女性の生きざまというか矜恃を主題とした作品に。過去のスキャンダルが発覚したあと主人公が階下へと下りていくシーンは、いじわるな姑の登場シーンと、構図からカット割りまでなにもかもが同じで、ここの堂々とした対決姿勢の表現には唸った。でも全体的に凡作、ヒッチコックとしては駄作だと思う。
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