もやし

クライシス・オブ・アメリカのもやしのレビュー・感想・評価

4.3
誰もが一度は考えるような陰謀論の映画。こういう話ってとりあえず面白いですよね。

軍のある作戦で英雄的活躍をし、名誉勲章をもらった男が、その後政治家になり、のしあがり、副大統領候補にまで登り詰める。
当然名誉勲章をもらったことでその男の人生は輝いたわけだが、当時同じ作戦をしていた兵士達はどうも違和感が拭えない。
彼は弱気で無口で隊の中でも浮いていたし、英雄的活躍ができるほど兵士としての腕もない。政治家としての彼の雄弁さも違和感を禁じ得ない。
本当にそんな活躍などあったのだろうか?記憶を操作されていたのではないか?
主人公がマインドコントロールの可能性を感じて調べ回る。


このどう考えてもあり得ない可能性をいくら訴えても、PTSDが悪化しただけだと思われてどんどん孤立する。


権力のある政治家をマインドコントロールで自在に操り国を支配するというトンデモ話をとても恐ろしい雰囲気で描いてくれているので、やっぱり面白い。


最後までその行方を追っていくと、なんか皆良い人だったなと思う。
その人達の思いを考えると、とても切ない。


やっぱりとんでもない話なので、どちらかというと娯楽作と言った方が適切だと思います。
もやし

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