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ソウ2のjigsawのネタバレレビュー・内容・結末

ソウ2(2005年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

後のキーパーソンとなるアマンダが登場。
今作は完全に脱出ゲーテイスト。毒ガス死というリミットを背負わされた8人が時間内に解毒剤を入手すべく、死のゲームに挑む。8人の共通点は「前科」

スタートの部屋にある金庫には解毒剤が入った注射器。
「答えは虹の向こう」
そんなジグソウのヒント。脱出のカギとなるナンバーはそれぞれの項に意味深な色別に刻まれ、信頼関係が重要となるが…。
見ず知らずの互いが、不信感のみを募らせ、罵倒し狂乱し、苦悩する。
そこに含まれた、アマンダ同様にキーパーソンとなる1人の少年、ダニエル。

同時進行でジグソウを捉え、尋問する刑事、マシューズ。
感情の抑制が下手ですぐに暴力に物言わせる姿をただ物静かに冷淡に傍観するジョン。
マシューズの目的は、今正に繰り広げられているゲームの参加者を救出する事。その場所が特定出来ず、ジョンの証言を得ようと躍起に。何故ならキーパーソンの少年こそ、このマシューズの愛息だから。

ジョンは告げる。
「2時間私と話をして過ごす事が出来ればお前の勝ちだ。」
だが、マシューズは聞く耳を持たず、ジョンを撲殺寸前まで追い込み、現場へ案内させる。
SWAT達と無謀にも強行突破を試みるマシューズの姿をモニターで追尾する女警官。
そして彼女とSWAT達は気付く…。

リアルタイムに繰り広げられていたはずのゲーム。
全ては録画された映像だったという事。


やがてジョンとマシューズが話をしていたアジトで女警官はタイマーの音を耳にする。
開いた片隅の金庫が晒したのは、ダニエルの姿だった。
そして、乗り込んだままのマシューズには新たな、本当の意味のゲームがスタートする。


……というシナリオ。
ゲームの詳細は省いたが、このオチは本当に面白い。
「2時間」おとなしくジョンと話をしていれば、少なくともマシューズはその場で安易に、そして確実に息子ダニエルと再会出来た。
今回はどちらかというと、罪を犯した戒めより、マシューズに対するあまりにも大きな取り返しのつかない皮肉と、アマンダというキーパーソンの紹介に視点を置いている。
観終わったら、マシューズの皮肉を脳裏に焼き付けて、再視聴する事をオススメ。
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