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テナント/恐怖を借りた男のOtunのレビュー・感想・評価

テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)
4.3
変わらず、ブレイキングバッドからの箸休め的映画鑑賞。
再見。ポランスキー作『テナント』。

お盆の最中。連れがわが家に来てて、まー時間もあるし、さて、家で映画でも観るか、となり、レンタル中の今作を
『ホラーだけど傑作だからこれ観てみる?』と私が訊くと、『怖い?見る見る』と言うので二人で見たら、終わった後『なんじゃこりゃああ。変態やんか。お前も変態なのか。何これ。もやもやだわ。もやもやさまーずだわこれ』との強い叱責を受けた。
だから、聞いたのに。

という訳で、
ポランスキーの変態っぷりがここまで全開、解放されて界王拳100倍みたいになってる作品、私は他に知らない。

物語。アパートを借りに来た一人の男。
その部屋は、前人が飛び降り自殺を図ったいわくつきの部屋。
新生活が始まり、るんるんの主人公。
が、その内に不可解な違和感が彼を支配していく、、、。

全編を通して、うっすらと張られた緊張感が秀逸すぎる。
冒頭から、観客の心臓の鼓動がトクントクンと少しづつ上がる。
そして、終盤はデビットリンチ作の様な錯綜の連続!最早、コメディ。

ここまで、変態性を強く出して、
主演までやるポランスキー!!界王拳100倍のポランスキー!!!
最高や。だけど、二度と連れとは鑑賞しません。
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