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エリート・スクワッドのsmithmouseのレビュー・感想・評価

エリート・スクワッド(2007年製作の映画)
3.6
ブラジルの人聞こえますか(._.)?
この人達はみんな混じり気無しのギャングなんですよネ( ゚д゚)?
皆様街中をアフリカの民兵なみにどでかいライフル持ってふらついてんですけど。
対するはアブない軍警察刑事。

「教皇にツケとけ」
軍警察の特殊部隊ボッピの鬼大尉ナシメントは妻の妊娠で幸せの筈が毎日がスラム街のギャングと戦争状態のリオで心身共にすり減らしていた。ある日、ローマ教皇のリオ訪問が決まり、その滞在場所の安全を確保するため隣接する迷宮の様なスラム街の浄化作戦が命じられる。

取締る側もかなりヤバイ。
超アグレッシブな手順と意訳でバシバシ殺っていく。
まず射殺→次に警告「地面に伏せろ」
傷つけない約束=拷問だけなら全然OK
ジャック・バウアーの天職かよ!

大きく分けて前半は警察の腐敗を嫌って程見せられる。フツーの大学生達が警察の信用度(´Д` (´Д` 笑)レベルなのも頷ける。
(他管轄への死体押し付けとかやってるし。)

が、後半は寒気のする位壮絶なボッピ採用訓練を見せられる。
居眠りには連帯デスペナルティ付の座学。
プライド粉微塵の10秒ランチタイム。etc
腐敗に怒っていたピュアなネトとマチアスがこの地獄の訓練を生き抜いた後「犯罪者?◯っちゃえばいいんすよ(*`へ´*) (♯`∧´)」ていう武闘派へ転向してしまう姿は何か見ていて笑いが出る程カラッとしてて良かった。
流石は陽気なカリオカやで。

所帯持ちのナシメントは仕事と家庭の区別がつかなくなっていくところが、ネト、マチアスと同じく冒頭で引用されているミルグラムの言葉通り状況に流され左右されていく感じで哀れ。

重苦しい現実の苦さもあるけど友情、葛藤、ドンパチ有りの骨太さで面白かった。
スラム弾丸ツアーの十字軍映画。
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