“優しくて奇妙”
ストップモーションを駆使した実写アニメーションによって構成されたショートフィルム集。
1〜2作に既視感があったから、このヤン監督の作品はどこかで観ていたかもしれないけれども、それでも新鮮な映像感覚で溢れている。
理屈で考えるとグロい表現も結構あるんだけれど、これぞ映画芸術、なんだか美しくて良い事に見えてしまう笑
近年の映像でいうとピタゴラスイッチ的な気持ち良さが随所にある。
チェコの監督だし、製作年的にもプラハの春をモチーフにした作品があって、ここら辺は自分に歴史知識があればもっとこの皮肉がわかったんだろうなあと感じた。
決してビジュアルショックだけじゃなくて、強いメッセージがあった上でのクリエイティブなんだろうなあ。
ストーリー映画に食傷気味になった時に観ると、シンプルに映像体験の楽しさを思い出させてくれるヤン監督でした。