真世紀

ゴッド・ギャンブラー/賭侠復活の真世紀のネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ゴッド・ギャンブラーシリーズにアンディ・ラウが帰ってきた。と、邦題と原題「賭侠1999」も一見、チョウ・ユンファとの正編とチャウ・シンチーとW主演した続編での役、ナイフのちの賭侠の後日談みたいに見えますがまったくそうではない新シリーズ。

アンディ演じる賭博師キングは賭博仕事の前には必ず愛人のもとへ。妊娠を告げに押し掛けてきた妻に対しても平気で「五分前は裸だった」と言い放つ男。仕事が失敗し、仲間が殺されて自身も刑務所へ。さらにその時のケガがもとで色覚を失い、獄中で五年間を過ごす間に妻は姿を消していた。

出所したアンディはビデオジャケットのように半白髪に。チンピラのニック・チョウが迎えに来ていて、彼に弟子入りを志願する。

その姉のホステス、アテナ・チュウのトラブルを助けたりしながらギャンブルを再開し、姿を消した妻子の行方を探るが。

競馬、ビリヤード勝負にカジノ船だのいろいろありまして、ラストは妻らを人質にとられてのマカオのギャンブラーとのカード勝負。そしてその場では大金が動くW杯決勝の偽装中継を使った策も進展する。

この偽装中継は得点に絡むシーンを切り替えて実際の試合と違う結果を演出するものだが、ニック・チョウがハゲづらかぶってロナウドを演じたり、中継の合間のCMも全部ニックが出てきたりと悪ノリぶり。それまでの妻が人質にとられて悪人にレイプされたりといった陰惨な場面やシリアスな部分とこのコメディ調な両極端な部分が一本に同居する。色覚異常も別に勝負に関わる伏線となるでなくと結構、唖然とさせる。香港映画慣れしていない人なら怒るかも(笑)。

監督・脚本はバリー・ウォン。本人も出演してバカやってます。
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