じぇいらふ

雨にぬれた舗道のじぇいらふのレビュー・感想・評価

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)
3.8
ロバート・アルトマン傑作選。3本目は割と初期の1969年作品。これの次があの有名な出世作『M★A★S★H』(入力しずれ笑)。面白いです!『イメージズ』と同じく、、、やばい○シリーズ笑。

😁🎞️☔️雨の公園を歩く女。アパートに着いた女はパーティの準備?ふと窓の外に、、、雨に濡れたままベンチに座る若い男が気になる~はじまり

📖フランシスは独り身のままアパートでお手伝いさんと暮らしている。雨なのに公園のベンチで濡れそぼっていた若い男が気になって、家に誘い入れる。お風呂や食事を与えて、しばらく家に置いてやろうとするのだが。。。というおはなし

まー怖い怖い怖いですねー(淀川さん風)フランシスは年齢不詳だが30代位?、若い男は多分大学生くらい。
最初フランシスは家族と住んでるのか?夫がいるのか?とか思ったらそうではなくて、いわゆる結婚しないままある程度年を取って(といってもそんなでもなさそうだが今ならいくらでもいるくらいの年齢?)親に心配されてるらしい。それでもお手伝いさんがいるのだから結構裕福なんだろう。そのせいもあるのか?ちょっと浮世離れした感じがします。普通に考えたら、女性の一人暮らしに、なんも知らん男を家に入れるのは危険極まりないのだが、、、それをやってしまうフランシスはやっぱり寂しいんだとはいえ、ちょっとやばしな感じ。サンディ・エニスいいですね。やたら正面からの顔アップが多いのですが、、、なんか怖ーい😱無垢なまま大人になっちゃった感のお顔がいいです。

対する若者も知らん女性の家にころがりこんで、うまく住み込んでいるのだが、、、彼は決してホームレスとかではなく、帰れば家があって姉弟もいる。
若者はフランシスの前では口をきかないのだが、これはすぐわざと口をきかないフリをしているだけなのがわかる。しかもイケメンです。これはよくない笑。

口をきかないことで、彼は自分のことを話さないし、そのことで自分を守って都合良く住み着いてる、、、と同時にフランシスも会話をしないことで、ある意味自分勝手に解釈して若者に甲斐甲斐しく世話を焼いていく。
この辺の見事な意識のスレ違いぶりが面白いし、なので後々怖いことに😱、、、最初、知らない男を連れ込んじゃった女の恐怖話なのかと思ったのですが笑

フランシスの一世一代であろう愛の告白シーンが素晴らしく、、、😱

60~70年代のアメリカ映画の理想的な家庭とか男女とかが、めっぽう壊れてしまっていく感じの時代感覚がいいですよね。

今回アルトマン傑作選3本とも面白かった!!アルトマン作品の特集はまたやって欲しいですね。