前作、ハイスクールを血の海に変えた悪霊“メリー・ルー。
ひょんな事から蘇ったメリー・ルーと“いい仲”になった主人公は、彼女の助けで一挙にハイスクールのヒーローに成り上がる。
しかしその手助けはあまりに過激で、彼女が邪魔者をどんどん惨殺していき、そのたび彼は死体をグラウンドに埋めるという奇妙な関係が続く。
『プロムナイト』シリーズの3作目。
前作のヒロイン(?)メリー・ルーが、地獄から復活。
前作ではプロムクイーンに異常な執念を燃やしていたけど、今回は復活したら男あさりを…。
ということで、1と2は話のつながりは無いが、2と3の話のつながりはあると言う、めんどくさい状態になっています。
今回は一応2から30年後のお話で、一気に時代が飛んじゃってます。
脚本家は前作と同じで、監督は別人。
おそらく、2の評判が良かったんで3ができたクチだと思う。
本作はどちらかと言えばコメディ色が強くなっていて、主人公を巡る女の戦いが焦点となっています。
『死霊のはらわた』のような、前作から方針変更してコメディにしちゃうみたいな感じですね。
恋の邪魔者を次々に惨殺していく所に、メリー・ルーの一途な思いすら感じ取れる。
しかし、コメディ面が強すぎて怖くないうえに、後半やっとホラーっぽくなるけど、唐突にゾンビが出てきたりするので、方向性がよく分からないです。
出来の悪いゾンビ映画じゃないんだからさぁ…。
スプラッター的でグロテスクと思っちゃうシーンはたまにありますが。
メリー・ルーの唐突な復活もよく分からなかった。
そして、なぜかメリー・ルーが殺した死体を隠してしまう主人公。
人が何人も行方不明になっているのに騒ぎにならない学校など、ツッコミ所も満載です。
まぁ3作目ともなるとこれくらいの映画になるのでしょうね。
B級スプラッターとしては、「並」の出来かな。
『プロムナイト』シリーズのファンなら観ても良いかと。