ノッチ

プロムナイト3のノッチのレビュー・感想・評価

プロムナイト3(1989年製作の映画)
2.5
前作、ハイスクールを血の海に変えた悪霊“メリー・ルー。

ひょんな事から蘇ったメリー・ルーと“いい仲”になった主人公は、彼女の助けで一挙にハイスクールのヒーローに成り上がる。

しかしその手助けはあまりに過激で、彼女が邪魔者をどんどん惨殺していき、そのたび彼は死体をグラウンドに埋めるという奇妙な関係が続く。

『プロムナイト』シリーズの3作目。

前作のヒロイン(?)メリー・ルーが、地獄から復活。

前作ではプロムクイーンに異常な執念を燃やしていたけど、今回は復活したら男あさりを…。

ということで、1と2は話のつながりは無いが、2と3の話のつながりはあると言う、めんどくさい状態になっています。

今回は一応2から30年後のお話で、一気に時代が飛んじゃってます。

脚本家は前作と同じで、監督は別人。

おそらく、2の評判が良かったんで3ができたクチだと思う。

本作はどちらかと言えばコメディ色が強くなっていて、主人公を巡る女の戦いが焦点となっています。

『死霊のはらわた』のような、前作から方針変更してコメディにしちゃうみたいな感じですね。

恋の邪魔者を次々に惨殺していく所に、メリー・ルーの一途な思いすら感じ取れる。

しかし、コメディ面が強すぎて怖くないうえに、後半やっとホラーっぽくなるけど、唐突にゾンビが出てきたりするので、方向性がよく分からないです。

出来の悪いゾンビ映画じゃないんだからさぁ…。

スプラッター的でグロテスクと思っちゃうシーンはたまにありますが。

メリー・ルーの唐突な復活もよく分からなかった。

そして、なぜかメリー・ルーが殺した死体を隠してしまう主人公。

人が何人も行方不明になっているのに騒ぎにならない学校など、ツッコミ所も満載です。

まぁ3作目ともなるとこれくらいの映画になるのでしょうね。

B級スプラッターとしては、「並」の出来かな。

『プロムナイト』シリーズのファンなら観ても良いかと。
ノッチ

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