ブタ野郎

クラウド アトラスのブタ野郎のレビュー・感想・評価

クラウド アトラス(2012年製作の映画)
3.5
長い!
結構長さは意識してしまうけど、視点がコロコロ変わるので飽きはあまりこなかった。

冒頭からかなり視点の入り乱れが激しいので情報の整理はやや大変。でも展開に統一感はあるので見易い。
過去未来現在うんぬんは繋がっているというのはわかるのだけれども、一つのエピソードごとの振り幅がデカく。未来の視点が大きすぎてやや置いていかれる感があった。
ビジュアルは流石に壮大で凄い。ブレードランナーの様なごちゃついた街並みはワクワク出来た。その割にアクションはコジンまりしていた印象。

作品全体の思想はすんなりハマったのであまりそこらへんは引っ掛からずに見れた。

個人的には作曲のエピソードと老人ホーム大脱走が一番面白かった。特に老人ホームは分かりやすくエンタメしていて良かった。
色んなジャンルが一つに収まった様な群像劇はまだまだ新鮮味があって全然楽しく見れる。
それでも全体的にバラつきがあるというかどれもこれものジャンルがやや物足りなさがある。
敵がしっかり存在しないのもその理由かもしれない。対立する存在の形がなく、生まれ変わりの序列うんぬんな気がするので、その形なさが尺も含めてちょっと見ていてしんどい。

最後付近の収束は安心出来たのでかなり良かった。

面白かった。
ブタ野郎

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