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映画 鈴木先生のyuiのネタバレレビュー・内容・結末

映画 鈴木先生(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

真剣に向き合わない者ばかりで意味をなさない選挙、
学生生活を「いい子」として過ごしてきて、我慢してきた者が報われない社会、
そんな問題について考えさせられる映画だった。

演じるって結構大切なことなんだと気づいた。演じているうちにその役に近づけるし、演じているからこそ普段の自分じゃできないこともできたりする。

「俺たちは時には滞り、後退し、道を踏み外しそうになりながら、なんとかかんとか少しずつ成長していく。こいつらは教えられる人間を演じながら、折に触れ、色んなことを教えてくれる。そして俺たちは、こいつらに教えられながら、先生を全身全霊で演じていく。」

生徒について語るこのラスト5分の鈴木先生の言葉がすごく好きで、子どもに学びながら共に成長していくのが大事だなと思った。(教職に携わる者として)

いい人を演じているだけで、実は心の中は抑制しているもので溢れていることもあって、それが行動に出るほどまでに膨れ上がってしまった「ヤバイ人」と、どうにか押さえつけてやってこれている「普通の人」は紙一重なんだなと考えさせられた。浅野いにお先生の「おやすみプンプン」の、プンプンと春見くんを想起させられた。
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