この映画の宣伝PRだと「トラと一緒に漂流して生き延びれるのか」ってことになってしまい、そこからはサバイバル娯楽映画にしか思えないわけだけど、実際のこの映画の内容は全く別ものです。
この映画は、人間が生きる事の意味を考える哲学映画であり、特に人間にとって宗教の意義とは何かを考えさせられる宗教映画でもあります。
なので、人間でない存在として獣=トラが出てくるわけですね。
こういう映画は人生が好調な人は観る必要は無いでしょう。つまづいてしまった時や、何か違和感を感じてしまった時に、見てみるのが吉かも。
とはいえ、映像は美しく、緊張感のある巧みな演出で見ごたえのある映画になっていますので、未見の方はあまり難しく考えず、機会が在ればぜひ見てみましょう!
(公開当時映画館にて、字幕版)