テッドと共にいつまでも子供で幼稚なジョン。
大人になることを強制される彼だが、本当に好きなことや楽しいことだけにしか取り組まず、嫌なことは平気で放棄するスタンスは、自らの欲求に忠実で正直。
そして、めちゃくちゃ夢に溢れている。
その日暮らし的パリピ的刹那的人生を生き抜くのは、人生をより楽しもう、皆で幸せになろうという気概の表れかもしれない(ポジティブに意訳)。
大人になってしまうことに対する淋しさって在るからねえ。
大人として生きる人生も、大人になれないままの人生も、それぞれの楽しさが在るはずだけれど。
テッドのクズ具合というか開き直り具合が凄まじくて、とにかく今が楽しそう。
淋しそうな顔はいじらし過ぎて、胸をきゅーっと締め付けにかかって来る。
可愛いし、何気に優しいし、冗談が通じるし、飼いたくなる。
アメリカでドラえもんを描いたら、テッドになるのだろうか、うーん。
男同士って羨ましいなあ。
冴えない彼氏とデキる美人の彼女という取り合わせが屡々成立してしまうセオリーは、不思議であり必然。
昔はその面白さを捉えられなかったアメリカのコメディだが、心から笑えたということは、私も大人になったかのかもしれない。
大人になりたくないけれど。