唯さんの映画レビュー・感想・評価

唯

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ボリショイ・バレエ 2人のスワン(2017年製作の映画)

3.2

指導陣が私情を挟みすぎのスパルタ主義の時代。
バレエ学校で寮生活ともなると余計に家族以上の密なつながりを強いられる
認知症者が何年も指導陣のトップっておかしいだろう
昴やガラスの仮面の世界観!
私もラ
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映画ドラえもん のび太の絵世界物語(2025年製作の映画)

2.8

オープニング あらゆる軸
さすが美しい色彩
全て滅びゆく世界の中で何を愛でて残すのか
こんなにアニメらしかったっけ?昔のドラえもん
パパがフューチャーされなかった 気持ちのこもった良い絵
水は万物の命
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アイス・プリンセス(2005年製作の映画)

3.3

高校時代までってどうして秀才が馬鹿にされるのだろう。
親は子供の人生を当たり前の様に決めつけることが恐ろしい。大学に行くのが当然という考えには、子供の意思を尊重しようだとか意見に耳を傾けようといった姿
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

3.3

負けることが許せないのは生きづらくないだろうか。決して満たされないし心休まらない
前半はロイコーンの物語でもある。笑っちゃうくらいに何でもやってのける
金で全てが解決する何でも買える虚しい価値観
勝ち
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女はみんな生きている(2001年製作の映画)

4.5

ここに登場するのは、男に蔑ろにされる女達。人間としての関心は全くないくせに、家政婦扱いして罵詈雑言を平気で浴びせる夫や息子。平気で二股を掛けて親の脛を齧って当然と捉える息子。女のすべきことは結婚のみと>>続きを読む

踊るアイラブユー♪(2014年製作の映画)

3.0


バカンスでひと夏の恋 海!太陽!そしてイケメン!!!浮かれまくりの空気感がミュージカルとして自然に成立させている
小麦色の肌でオン眉のお姉ちゃん可愛い猫顔 太陽を独り占めしてるみたい テイラーはそん
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バーバー吉野(2003年製作の映画)

5.0

皆が同じ髪型ってかなり異様だよね だってそれって統制だもん戦時中と同じ
でも狭い世界にいて外の世界を知らないとその異常さに気付けない
もたいまさこの作品って静かで穏やかな質の良い暮らしって感じだけど、
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ザ・クライアント 依頼人(1994年製作の映画)

3.2

タイトル的に法廷ミステリーものかと思いきや、少年が主人公のクライムサスペンス。
少年マークの顔が美しくてずっと見ていられるし、レジーとの友情というか絆(そして彼女のプロフェッショナルぶり)に胸が熱くな
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クレイジー/ビューティフル(2001年製作の映画)

3.3

人種の壁と貧富の差、そして文化の違いが二人の間には立ちはだかる。といっても、それらはさして問題ではなく、恋に落ちた者ならではの盲目さが若い二人の将来を左右することになってしまう。
カルロスには移民なら
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ラブシック(2014年製作の映画)

2.6

全ては愛情の裏返しと言えるけど、それが歪めば犯罪にもなる。見極めが難しいところ。
異常行動を並べ立てるだけでなかなか話が進まないし、それをどう乗り越えたかの最もドラマティックであるべき部分の描写が薄い
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獲物の分け前(1966年製作の映画)

3.6

この時代のフランス女性のファッションもメイクも髪型も全部が好きだ!胸まで美しい、、
家の中で情事を重ねまくっているのにバレないのはおかしくない?
色々な趣向を重ねながら飽きない様に変態プレイをしまくり
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ベティ・サイズモア(2000年製作の映画)

3.5

ドラマの知識は馬鹿にならない。看護師として雇われちゃうのだから
旅の道中で出会った人が性悪って珍しいな。弟の命助けたやんね。
レネーが可愛い。
妄想の中に生きるのは信じたいものがあるから。誰もが妄想の
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わすれた恋のはじめかた(2009年製作の映画)

3.4

遺された者にはまだ人生が続いて行く。前に進まねばならないというのに、時に人はそれを批判する。いつまでも悲しみの淵に沈むことが正しいことではない、と頭では理解できるがそれが難しい程の悲しみを抱えている人>>続きを読む

クール・ランニング(1993年製作の映画)

5.0

全体に流れる陽気な音楽!風!空気!スチールドラムの音色が最高!
カルガリーを訪れた際、初めて寒さや雪を知るカルチャーショックの連発。知識として知っていることと体験して実感することは全くの別物。
そこに
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ジャック(1996年製作の映画)

5.0

子供に辛い思いをさせたくないというのは親の身勝手というか、親が辛い思いをしたくないからというのも、ある。籠の中に入れて安全を確保するだけでは人生はちっとも充実しない。リスクを恐れず外の世界に踏み出して>>続きを読む

名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)(2025年製作の映画)

3.3

甘味と渋味に欠ける。
蘭の存在が圧倒的に弱くなっていて由々しき事態。

トリックの謎解きないじゃんね。
ここ数年にしては面白いのは分かりやすいからか。
ちゃんと話の筋を追えた感あり。

セリフが弱いの
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.7

前作に続きだけれど、相関関係が掴めず雰囲気だけ楽しむ。
まだヴィトもマイケルも若い時代なので、ファミリーとしての結束や忠誠が薄い印象。
しかし、休憩明けの後半からぐいっと面白くなる。マイケルのパートで
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

5.0

どれだけの人物であろうがどれだけのことを成し遂げようが平等に老いて死んで行く。
病床に会いに来てくれる家族がいる幸せ。
死が近づくにつれ、本当に大切なものや求めているもの、既に持っている幸福に気がつく
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エリザベート(2024年製作の映画)

4.3

エリザベートのオクジュヒョンは、深みと奥行きのある歌声で、美しさと力強さ、透明感と凛々しさが共存していて素晴らしかった。
私の記憶では、エリザベートに出て来るイケメン=ルキーニという印象だったが、ルキ
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ミスター・アーサー(1981年製作の映画)

2.0

アーサー歳行き過ぎじゃない?
お互いに何故惹かれたかの動機が薄い。負けん気の強さが物珍しくて?お金持ちの金目当て?アーサーは猫被っているところしか見せていないし。

一方で、アーサーの駄目なところも踏
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ミスター・アーサー(2011年製作の映画)

5.0

何でも世話してくれるばあやがいて金も腐るほどにあるなら、ずっとこのままでいたいと願うよなあ。
子供のまま大人になってしまった人間あるあるだけど、心が純粋だから見ていて愉快ではあるよね!飽きないし楽しい
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シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

4.0

本当にこういう世界線(クマと人間の共生社会)があるのではと想像させられる、寓話的なのだが現実的でもある作品。
まず描かれるのが動物と人間の分断。対立構造が初めにあって、攻撃することで得られる愉悦や快楽
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9時から5時まで(1980年製作の映画)

3.3

不倫ものみたいなタイトルだな、という第一印象。
モリモリの髪型と揺れるスカートのファッションに上向きな経済を感じる。
有能な女性に仕事が与えられず無能な男がのさばっているのはおかしな話だけれど、それに
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危険がいっぱい(1964年製作の映画)

3.3

最後の最後の畳み掛ける展開にあっぱれ!
メリンダはバーバラになりたかったということか。
人間の愚かさ、狡猾さ、残忍なまでの執着、そしてそれらによる快感。
サスペンスこそドラマかもしれないなあ。
ジェー
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アイリスへの手紙(1989年製作の映画)

3.5

皆が当たり前にできることができないとはどの様な気持ちだろうか。どれだけ生きづらく惨めで心が苦しいだろうか。
彼が読み書きを学ぶ機会やきっかけはこれまでもいくらでもあったはず。だが、プライドが邪魔をして
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恋のじゃま者(1986年製作の映画)

3.2

親だからといって子供より大人なわけではない。むしろ歳を取れば取るほど頑固になって聞き分けが効かなくなる。残念なことに、そんな親を変えることは出来ない。だから、子供が折れるというか見方を改めるしかない。>>続きを読む

キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

3.4

創造性を高めるために作家は自身を追い込んで行くところあるよね(薬とかで)。
常識から外れて破天荒でだけれど情熱と才能に満ちていて、凡人には到底敵わない何かがある、そんな相手に凡人は惹かれる。
新たな流
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.0

生まれた時から家業を継ぐことが当たり前の様に決められ、それに反発を感じつつもそこから自力で抜け出す程の活力も野望もなく、鬱々とした暮らしに身を浸している。そこに親の介護までのしかかって来るのだから、若>>続きを読む

ラッキー・ユー(2007年製作の映画)

3.0

ただのポーカー好きなら良いけれど、職業ギャンブラーをパートナーにするのはそれこそギャンブル。彼らは生き方が博打的だもの。勝負師の漢気に色気を感じて惚れるのもわかるけどね〜リスクしかない。
ベガスの夜景
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ザ・ゴールドフィンチ(2019年製作の映画)

3.4

びっくりするほどに波瀾万丈な人生というものがある。幼少期の過酷な生い立ちというのは、大抵大人になりきれない親によって作られる。
親からの愛情を受けられるかどうかで人生は決まると言っても過言ではない。無
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毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレート(2006年製作の映画)

3.3



何の不自由もない暮らしがイコール全てが満たされた人生とは限らない。
異形の存在に恐怖心を持ちつつも好奇心や興奮から惹かれるのが人間。だが、そこから更に踏み込んだ関係を築けるかというとなかなか
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オンリー・ユー(1994年製作の映画)

3.0

占いの力が絶大というか占いに振り回されてる。婚約者ほっぽってベネチアまで行っちゃうのよ。
ベネチア行きたーい!
靴を落としてそれを拾っての出会いがシンデレラ!
婚約者に対する罪悪感なしだし知らない人に
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愛が微笑む時(1993年製作の映画)

4.0

「失敗して恥をかくだけだ。失敗で人生が終わるんだ」「それはトライしたことがないからだ」
「傷つくことを恐れる人はいつまでも孤独。気持ちを打ち明けるのよ。そうすれば手に入れられる。私が失った人生を」
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チャーリー(1992年製作の映画)

3.3

素朴で朴訥なチャーリー。彼にとって、人を笑わせることは、舞台に立つことは、映画を撮ることは、生き延びるための術であった。
有名になる程、本人が意図しなくても大きなものを背負わされてしまう。影響力を持つ
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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

5.0

歌手ってずるいよなあ。さらっと歌に乗せて自分の気持ちを格好良く伝えてきやがるのだもの。ニヤニヤしちゃうわ。
色気があると言う時に赤くなってるの可愛い!!!
スターとの恋×年下男子との恋という、女子の夢
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シネマ・ヴェリテ(2011年製作の映画)

3.5

人生とは、生活とは、家族とは、茶番でありドラマであり虚構であり滑稽であり嘘であり真実である。

カメラが映し出すのは、母親という役割にのしかかる負担や重圧や責任、そして妻と夫の対立(それなのに続く夫婦
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