たびたび映像化されているエルキュール・ポワロもの。ナイル川の豪華客船上での連続殺人事件の話。
1978年版をなんども観た筈だが記憶になく、記憶にないということは面白くなかったのだろうと、今回のリメイクもあまり期待せず観た。
ケネス・ブラナーとガル・ガドット以外はあまり著名なヒトが出てないようで、「オリエント急行」に比べ、配役としてはちょっと地味。78年版もそんな感じだったような。
CGに金掛けたナイル川流域の絵面は非常に派手。ただ前半はロケーションを追うだけで、いまいち盛り上がりに欠ける。
ちょうど飽き掛けた中盤以降、立て続けに殺人が発生し、ミステリー的におもしろくなる。
「オリエント急行」は1974年のシドニー・ルメット版のほうが傑作だと評価しているのだが、本作に関しては、1978年のジョン・ギラーミン版よりもむしろおもしろいかもしれない。
ケネス・ブラナーのポワロシリーズ、今後も案外イケるんではないかと思った。