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二郎は鮨の夢を見るのnisuiのネタバレレビュー・内容・結末

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

銀座に店を構える鮨職人を追ったドキュメント。
見習いを怒鳴り散らすような刺激的な場面もとくになく、淡々とした語り口だけれど登場人物は皆、自信に溢れていて気持ちがいい。有名ホテルに卸を頼まれた米屋のエピソード好きだなあ。
父親が引退して長男が継いだ後のことを悲観的に語る人がいる一方で、評論家が語った「ミシュランの調査が始まった最初の一年くらいはほとんど長男が握っていた」という裏話には希望の光が見えた。
メニューはおまかせ握りのみで三万円から。早い人なんか15分で食べてしまう。15分で三万円。そんな体験したことないし想像もつかないんだけど、この映画を見た後だと、芸術作品と同じように「80年と15分」の技術とサービスを体験できるのなら三万円なんて安いもんだと思える。
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