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無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語のnisuiのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

北海道根室市を拠点に活動する社会人プロレス団体の終焉の前後を追ったドキュメンタリー。
ナレーションは「オマエ有田だろ!!」のイベントにフツーに応募してフツーに落選したことで有名な安田顕。いい人選。
アンドレ・ザ・ジャンイントパンダって新根室プロレス所属だったんだ!ローカルプロレス団体の北都プロレスは知ってるけど社会人プロレス団体の新根室プロレスは知らなかった。
プロレス好きが集まって高いおもちゃ=プロレスのリングを買ってプロレスごっこしてたまに人前で披露して喜んでもらってる。
夢中になりすぎて代表は家族に見放されたりしてるけど、うつ病の女性、事故で後遺症を負った男性、仕事に誇りが持てずUターンした元テレビマン、メンバーは団体に救われた人ばかり。「イケてない青春時代を送った人たちが集まって青春を取り戻してる」と語る姿が本当に楽しそうで羨ましくなってしまった。
アンドレ・ザ・ジャンイントパンダの全国区のブレイクで色立つこともあっただろうけれど、大病が発覚して団体を畳むことにした代表は残された時間を家族と過ごすことを選んだのかな。夢の新木場大会の実現は代表の置き土産にも思えた。
団体が解散してもそれぞれの日常は続いていくわけですが、あるメンバーの私生活に団体解散の影響が如実に表れていたのが本当に辛かった…とか思ってたら元々そうだったみたいでドヒャー。後日談ぜひ見よう!→https://youtu.be/NyeyMr8RQjk
代表は旅立ち、若いメンバーが未来を託されて映画は終わるわけですが、フジタ"Jr"ハヤトの友人でもあるJ-REXXXが手掛けるエンディングテーマ(これね→https://youtu.be/8oabedNMXb0 )がすべてのプロレスファンに刺さる曲でもうすぐ客電点いちゃうのに涙が…って感じでまいったまいった。
人に笑われてもバカにされても眉をひそめられても好きなことに全力で取り組む大人たち、憧れます。
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