久しぶりに見たけど、こんなに良い映画だったっけ。余韻が凄すぎて数日ぼんやりしていた。
夢を追う映画としても、純粋な愛の映画としてもとても良かった。死を受け入れた2人の真っ直ぐな恋愛模様に感動した。
二郎が恥じらいや戸惑いもなく、堂々と結婚を申し込むシーンや、2人の覚悟を受け止めて式をあげさせる黒川さん夫婦に、いちいち目頭が熱くなる。
体力的には劣るナオコさんが、二郎より精神的に立場が上というか、よしよしモードなのがとても良い…。
西島秀俊の本庄もすごくいい役で好きだ…。
欲を言えば零戦を作った場面で映画がほぼ終わってしまうので、戦争の最中でボロボロになる国や兵士たちと、夢の実現と兵器を作った葛藤に苦しむ姿も直接的に描いて欲しかった。
ラストの飛行機が空に登っていくシーンは紅の豚で出てきたシーンと全く一緒で鳥肌が立った。
宮崎駿は今新作を作っているというけれど、これが遺作でも全然いいなと思ってしまう。