平成2年の男

世界にひとつのプレイブックの平成2年の男のレビュー・感想・評価

4.0
・躁鬱男とメンヘラ女のラブストーリー。逸脱した人間が背負うている痛みを、片割れが癒す。本作には生きづらさを抱えている者への救いがある。

・お父さんの愛が痛い。笑いどころと分かっていて、笑うことができない。これは計算されたシニカルのように思う。また、このシニカルこそが、本作の訴える「生きづらさ」において視聴者を「内側」と「外側」に分つ分水嶺になっているように思われた。

・社交ダンスコンペの前座をつとめたラテンダンサー、うますぎて笑ってしまった。場違い感がすごい。市町村のマラソン大会に日本代表選手が出場しているようなものである。世界トップクラスの踊りを見せつけられた後に主人公たちの踊りがはじまるのだが、恥ずかしくて見ていられなかった。

・幸せになれてよかったねとほっこりする結末でした。