・エストレヤ役を中心に子役が素晴らしい存在感を発揮しているのに、制作陣の大人は何をやっているのか。
・最後の願いが叶うシーンに救いが無さすぎて失笑してしまった。視聴を終えたいまも後味の悪さを引きずっているので、表現上の成功はしている。
・メタファーの詰め込みすぎにより、自重で瓦解している作品。ひとつひとつの象徴の着眼点はいいのだけど、引き算ができてない。
・過剰な表現欲をメタ的に統制する重要性について学べる作品。
・結局、虎は何の象徴だったのだろうか。スラムでサバイブする孤児の生きる志向を虎になぞらえている、という解釈が正解であれば浅薄にすぎる。そもそも虎はアジアの猫類である。メキシコにはいないのであるからして、虎がOKなら、キリンやオットセイでもいいことになるのである。