マッツ・ミケルセンの出演作を追いかけて鑑賞。
『アナザーラウンド』のトマス・ヴィンターベア監督作品。
保育園で働いていた主人公が、友人の娘がついた小さな嘘をきっかけに変質者扱いされ、平凡だった日常が一変するストーリー。
事前に情報を入れたうえで観たから覚悟はしていたけれど、主人公の陥る状況があまりに理不尽でしんどい。
狭いコミュニティで村八分にされる恐怖、信憑性があるとは言いがたい子どもの話を周りみんなが鵜呑みにすることの違和感など、もろもろ怖かったよ…！
カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞しただけあって、マッツの演技は言わずもがな素晴らしい。
ラストシークエンスについては、時間が全てを解決してくれる… という意味の現実なのか、あくまでも夢や願望なのか、どちらとも解釈可能だと思う。
そしてもし現実だとしても、一度偏見の目に晒され犯罪者扱いされたら、その汚名が完全に晴れることはないんだ… と突きつけてくるようで恐ろしかった。
