おたしん

リンカーンのおたしんのレビュー・感想・評価

リンカーン(2012年製作の映画)
3.6
リンカーンが何をしたのかすら曖昧でどんな考えを持ってどんな行動をしてきたのかなんて調べたこともありませんでした。
名前だけはすごく有名だけど…。

南北戦争が起きた大きな理由の1つである奴隷制度。
値段の書いてある写真はとても残酷に見えました。
戦争終結と奴隷制度の撤廃を求め多くの人間が動いていた。
その考え方を持った人が国のトップにいるなんて頼り甲斐があります。
独裁者とも言われていたけど政治に関しては全員一致なんてことが未来永劫起こらないと思います。
激しい意見の張り合いがあって、
結果1つの答えに絞られる。
誰かが喜び誰かが悲しみ、
誰かが得をし誰かが損をする。
そんな中で自分の使命を貫いたエイブラハムリンカーンの責任感は半端ないです。

大統領とはいえ彼も人間。
妻がいて、子供もいる。
家族の悩みも抱えながら、
大きすぎる重圧と多すぎる人々の生命を背負って日々職務を全うするのは並大抵の人にはできない。
自分の足で裁決を変えようとしてたのも感銘を受けました。
父親に見えたり国民や兵士のことを考える優しき国の頂点だったりするけど、
ここぞというときの威厳と迫力に震えた。
"私はアメリカ合衆国の大統領だぞ"ってのはやっぱりカッコいい。

アメリカという国の危機を乗り越えたリーダー。
この可決後も困難だらけだったはず。
戦争による死体の量は地獄絵図だった。
これほど偉業を成し遂げても全ての人間から慕われることはなく暗殺という終わり方。
何とも理不尽というか卑怯というかそんなことを考えてしまいました。
名声とリスクは紙一重なのか…。

難しい歴史だったけどとにかく彼が大統領であったという事実を賞賛すべき!
奴隷制度撤廃に全力を注いだヒーロー!


ダニエルデイルイスやべえ。
毎回その役に豹変する、天才。
リンカーンの人柄なんて知らないけど彼が演じるとリンカーンそのものだったんじゃないかって思わされる。
早すぎる引退が残念な気もするけどそれはそれで伝説って感じですよね…。
出演作品もっと見ます!
あと序盤で若きデインデハーン出てきて勝手にテンション上がりまくってた。
すごい勝手にベネディクトカンバーバッチいるんじゃねえかって想像してた。笑
おたしん

おたしん