emily

茶の味のemilyのレビュー・感想・評価

茶の味(2003年製作の映画)
4.3
山の中の縁側のある古いおうちで暮らす春家。長男はじめは片思いの相手が転校し、恋に悩めるお年頃。小学生の幸子は巨大な自分が目の前に現れるので悩んでいた。母はアニメーターに復帰しようとおじいちゃんとポーズを考えたりしていた。父は催眠治療士。ほかにも叔父のアヤノや、父の弟の漫画家が居たり、家族や周りのちょっとシュールな人たちの日常をのほほーんと描く脱力系のホームドラマ。

とにかく変な人がいっぱいでてくるけど、どっかにこんな人居そうだなっていう人たちを集めてきた感じ。とにかくくだらないようなことを一生懸命やってたり、大人なのに子供の心を持った人たちがいっぱい出てくるのです。そんな中で実は小学生の幸子が一番大人だったりして。巨大な自分がどんどん成長していくんです。
まるで大人たちを馬鹿にしたような感じで見下ろしてる。
それでいながら子供な大人にちゃんと見守られてるんです。

ほのぼのしてて、ファンタジー要素もありながら、巨大な自分が消えていく瞬間、大きな世界が広がる。
無限大の未来と可能性を感じるんです。何かに一生懸命になることを見守られてたおじいちゃんの力もあり、知る瞬間です。

日本独特の縁側だったり、お茶が入ると家族が集まる感じ、懐かしい心地よい空気感が終始流れてる作品です。

同じ物を別の場所でも共有して、同じように美味しい、きれいだなって思えるのって心に余裕があるからなんですよね。
いつでもそう思える心のゆとりを持ちたいな。一杯のお茶で一息つきながら。疲れた時は一杯のお茶。空を見るときれいな夕日。