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ベルヴィル・トーキョーのRiNのレビュー・感想・評価

ベルヴィル・トーキョー(2011年製作の映画)
4.1
とある破綻した夫婦が主人公の今作、終始グレートーンの冬のパリが舞台。ストーリーも、重苦しいというかもう、目を背けたくなるような恋愛の暗部を描いています。
このような悲劇の場合、主人公に寄り添ってひたすらに同情を煽る作りのものが多いかと思いますが、今作は常に一定の距離を保ち、彼らを淡々と描いていることが、よりこの悲しいお話の陰影をハッキリさせます。
今年イチ、自分にもリアルに起こりうる悲劇で、背筋が凍りました。監督の実体験がモチーフだそうで、もう本当にぞわぞわする。この男、酷いっていうか怖い。クズって怖い。
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