2015-05-12
山田孝之主演作。
ピエール瀧＆リリー・フランキーの圧倒される狂気の演技。人間ここまで凶悪になれるのか、と戦慄を覚えました。中盤からいきなり殺人シーンが延々と流れるのですが、やってることはタケシや、タランティーノ、スコセッシと一緒なんですが。なんか生々しい。殺人のグロさというより、殺人をしている彼等の心理状態にあっ気にとられてしまってました。それだけピエールさん、リリーさんの芝居が凄かったってことなんでしょう。拘置所で面会するピエールさんの穏やかな、そして偽りの顔。携帯電話で会話している淡々としたリリーさんの口調。一皮むけば空恐ろしい人間達。情緒で殺人を犯さない。人を人とは思わない短絡さ。ジャーナリズムや高齢者問題、良心、贖罪など考える要素はあるのですが、そんなことも吹っ飛びました。それでイイと思います。
