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アシスタントのryodanのレビュー・感想・評価

アシスタント(2019年製作の映画)
3.8
「大丈夫。君は会長のタイプじゃない」という台詞に尽きる。。この会社に漂う空気がこの一言に集約されている。主人公の彼女が、自分自身が会社ぐるみの隠蔽体質に逆らえず、会長の性加害疑惑に加担しているんじゃないかと負い目を感じてしまうのは何よりも辛い。あとで問題化した時に、叩かれる側にもなりかねない。まだ勤めて二カ月の新人が、この問題に気付くなんて、かなり明け透けなんだろう。言えるのは、自分自身を守る行動に出なさい。何かあった時のために、物的証拠を集めるのです。労働時間の長さ、会長が買い込む備品の数々、謝罪文のコピーなど。あとは次の職場探しか。ここにいてここの企業風土で、あなたが造りたい作品はありますか?と自問自答すれば、自ずと道は開けます。あなたのキャリアは始まったばかりですよ!
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