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ザ・パック 餌になる女のsayaのレビュー・感想・評価

ザ・パック 餌になる女(2010年製作の映画)
2.5
ヒッチハイカーの男性がダイナーのトイレに入ったまま消えてしまったのを不審に感じたヒロインが、夜を待ってダイナーに忍び込むのですが、見つかって監禁されてしまう物語です。
『屋敷女』のスタッフが制作した田舎ホラーということで期待したのですが、ずいぶんと地味で辛気臭い内容でした。
恐らく誰もが期待した残酷極まりないゴア描写なんてものはほとんどなくて、肩透かしを食らった気分です。
劇場予告のビジュアルイメージが衝撃的で、恐ろしい拷問描写でもありそうな雰囲気だったのですが。
霧の立ち込める田舎道を車で走るオープニングから映像は総じて美しかったですし、普段はクールなヒロインが監禁されて泣き叫ぶ様も楽しかったのですが、ドラマとしての盛り上がりがどうにも薄かったです。
生きたまま怪物の餌にされるから踊り食いを期待したのですが、怪物たちは案外あっさりと獲物を殺してしまうんですよね。
動物愛護法の観点から捕食時に苦痛を与えないように配慮する意識高い系の怪物なのでしょうか。
どうせならゾンビみたいに生きたまま身体を引きちぎって内臓を貪り食ってほしかったです。
田舎ホラーは『悪魔のいけにえ』や『2000人の狂人』みたいなアッパー系が個人的には好きなので、登場人物のテンションが低すぎて全然ハイな気分になれないのは残念でした。
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