狭須があこ

ワールド・ウォーZの狭須があこのレビュー・感想・評価

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)
3.8
嫌いなグロい映画をわざわざ借りてきて悪態つく遊びを控えようと思って、自分が好きそうなのを選んで3本借りてきました。

そしたらそのうちの一本がまさかのゾンビ映画でした。

なんでや!日頃の行い!?

私はパッケージのブラッドピットのきれいな金髪に惹かれて借りてきただけなんだよ…
ワールドウォーZってタイトルだから、Z、つまり最後の世界大戦的な意味だろうなーとか思ってたらZってゾンビのZだったのかよ

パンデミックとかいうお祭り騒ぎみたいな語感した最悪のワード
大パンデミック開催中!
イエーイ!(ヤケ)

けどゾンビ映画にしてはものすごく優しい作りでした。
ゾンビ映画好きのためのゾンビ映画じゃないな。カップルで見に来てもいいタイプのゾンビ映画だ。

グロいシーン全部カメラ外だし、ゾンビと認識できる最低限の動きだけ写して、それ以上の奇怪な動きを魅せようとしてこないし、意外なところからはゾンビ襲って来ないから親切。

あと、いつもゾンビ映画って
「いいからはやく逃げろよ!どう見てもゾンビだろ!もうそれお前の恋人じゃないだろ!おばかだな!」
ってもどかしくなるんだけど、みんなサクサク進んでって
「わからないこと以外は対処できてます!」って感じがゾンビ映画としてスッキリしてました。
有能かどうかは別として

けどそのぶんゾンビ側も全力疾走できるしそのへんの障害物はぶっ壊して襲い来る系のゾンビだったので、ふつうに全然怖かったしもうやだ

ところでゾンビ映画って「ゾンビ」って言葉あんまり出てこない気がするんだよね。「感染者」とか造語の「ZQN」とかでしょ?
報道陣が使わないのはわかるけど、一般人絶対「ゾンビだーー!」ってなるでしょ。
著作権的に元ネタがあるの?創作された世界には存在しない概念なの?

とか思ってたからこの映画で「ゾンビじゃん」って序盤で言ってくれて、「うん、だよね」ってなったあたりもスッキリしました。

ゾンビわらわらと壁登ってたけど、あれハムスターもやるよな

だから終盤くらいまではふつうによかったんだけど、なんか最後失速して終わった
あれぇ…?
なーんか消化不良だなあ…

と思ってたらこの映画、
「ロシア編がお蔵入りになって後半撮り直そうとしたけど制作費尽きて、そこを助けてくれたのがペプシ。」
だそうで…

いや勿体無いよこれ…
そう考えたら最後のペプシのシーンちょっとおもしろいけどさ…
多分コーラにすればよかったんだよ…

んでこれ続編出るんですね。
大丈夫!?
色んな意味で楽しみです。
狭須があこ

狭須があこ