ゾンビ映画って本当色々な方法で楽しめるなぁ。懐広い。
ゾンビ映画なのに、世界のゾンビ化を阻止する為に最深部に送り込まれるエージェントという立ち位置がすこぶる新鮮。
ゾンビ映画というのは、ゾンビから逃げ続けるパニックムービーになりがちだが、その固定観念を壊す。
そして、家族と共に逃げるという構図のフラグを早々にへし折る。
絶対の安全圏!人間が賢い。(けど、バカな人間もキチンと出してるところがまた良い)
さらに一貫してゾンビを、逃げるものじゃなくて対峙するもの、克服可能なものと捉えてる。
西洋的な対自然のスタンスがゴリゴリで出ていて、東洋メンの私には目から鱗。
どうせ新三国無双みたいなノリになると思ってたら、その着想はむしろ初代ゴジラに近い。すごいわ、もはやゾンビ全否定しちゃう程の解決手段。
それなのに、対自然VS人間的な構図で争い続けることを予見するラスト!懐広い。
ゾンビとは一体…
をパニック要素ではなく突き詰めたところが本作の1番の面白さ。