陰謀論者X

オブリビオンの陰謀論者Xのネタバレレビュー・内容・結末

オブリビオン(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

好きな世界観だし基本的には推しの映画なんだけど、劇場でもこの間のTV放送版も見たがやはり「?」な点はあったな〜。

地上でゲリラ戦を展開している人間を狩るドローンの整備士としてクローン人間のジャックは、5年おきに記憶をリセット(もしくはテット帰還時に新しいクローンと差し替え?)されているという設定は分かるが、テット内部で大量培養されていたジャックのクローンの数を見れば、管理地区を決めて世界中に同様のジャック達がいたということなんだよね? ならば、劇中に登場したTECH49とTECH52と彼らパートナーであるヴィカ以外の「その他」はテット破壊後は一体どうなってしまったのかと。クローンとはいえ思考もするし感情もある人間なので、何もしないままその場に留まるということはないだろうと。それとも、この話は凄く局地的な話で、ジャック達が管理していた範囲はそんなに広くなく、クローン人間も2組しか活動していなかったとか? それはないだろう。

疑問2つ目。テット破壊後、小さな湖畔脇の小屋でジュリアと娘の2人でひっそり暮らしていたところ、3年も経ってから生き残りの人類達がやって来て再開するのだけど、一体何で3年も掛かってしまったのかと。ジュリアはその間何をしていたのか。宇宙飛行士ほどのエリートならば、自分の位置を知らせる為に何かするだろうと。TECH49が自分だけの秘密基地として誰にも知られたくなかったのかもしれないが、最愛の妻をたった1人だけ残したままであの小さな湖畔脇の小屋に置き去りにするよかと。あの軍曹に小屋の位置くらいは教えておかなかったのかと。

…まぁ、上記の疑問なんかは感動的なラストを迎えるに当たっては「不都合な要素」なんだろうが、普通に想像力や思考が働く人間は不思議に思うんじゃないかと。
あんまり考えすぎたらダメかもしれないが、そこの穴だけは気になったかなと。映画自体は好きなんですけどね。
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