ドライヤー×ハルボウ
室内劇がほとんどを占めていて、まるで舞台劇を観ているかのよう。
美しい青年ミカエルと孤独な画家の蜜月は、肖像画を依頼しにきた公爵夫人の出現によって終わりへと向かっていく。これ、というようなはっきりとした表現はないものの、同性愛がテーマであることは明白。
真実の愛を知った私は安らかに死ねる、と言った画家の、ぜんぜん安らかじゃない顔が切なかった。
サイレントだというのに、総じて「この音楽じゃない」感に気を削がれてしまうのか、印象深い場面は数多くあれど、なぜか物語そのものには気持ちが乗らない。
耽美ものが不得意ということもあるけれど、実は、ドライヤーは負け(寝る)越していて、書けていないレビュー多。
ハルボウならと挑んだけれど……やはり寝てしまった……うう
画家の部屋よりミカエルの部屋の調度品が興味深かった(人形とか)。