PANDADA

終戦のエンペラーのPANDADAのレビュー・感想・評価

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)
3.0
原作は岡本嗣郎の「陛下をお救いなさいまし 河井道とボナー・フェラーズ」。

第二次世界大戦が終結し、日本に降り立った連合国総司令官ダグラス・マッカーサー元帥は戦争責任者達の一斉逮捕を命じる。アメリカ本国では天皇の戦争責任を追求する声が上がる中、マッカーサーは反共の防波堤としての日本の再建のためには、天皇を裁判にかけるのはより多くの混乱を招くも考え、日本通であるフェラーズ准将に天皇に戦争責任がないことの証拠を集めろと命をくだす、、、的なお話。

過分にフィクションが織り込まれていますが、わかりやすく、また、時代背景や人物像をよくとらえています。

アメリカでは酷評されたみたいですが、歴史映画としては一級品ではないでしょうか。

かなり実在の人物に寄せてキャスティングや、彼らの名演、細かなところまでの再現性は素晴らしいと思います。

ダイナミックなアクションやミステリーがあるわけではないのに、それなりの緊張感や焦燥感を感じさせる絶妙な脚本も良く、間延びしない尺の長さも最適。

終戦当時の日本を描いた歴史映画の秀作。
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