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ザ・チャイルドのsmithmouseのレビュー・感想・評価

ザ・チャイルド(2012年製作の映画)
3.4
J・G・バラード作の小説「殺す」の世界観を思わせる、陽光降り注ぐ真っ白な地獄の島で繰り広げられる「殺戮(と書いてアソビと読みます)」。

「大人たちはどこ?」
出産前の妻と旦那が南国の島まで旅行に来たら、そこはなんとも不気味な「子供だけの島」。

なんともイヤ〜な音楽と共に映る閑散とした南国の風景は気味ワルイ。

導入部分は長いが開始35分位からの狂気フルスロットルと乱入してくるハゲ親父の安心感が良いコントラスト。
思わぬタイミングでぶっこまれるグロシーンと笑いが出るくらい皮肉なエンディングも魅力的。こうなった原因にはまるで触れられないのが残念だけどこれは元ネタの映画の方も観てみたい。

この島によい子は居ません。ナマハゲも余りの激務で転職を考えるであろう、青い海と白い砂に包まれた真っ黒な島の映画。
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