竜平

サロゲートの竜平のレビュー・感想・評価

サロゲート(2009年製作の映画)
3.7
遠隔操作の身代わりロボット「サロゲート」が広く普及している近未来。ある日起こる殺人事件と、そこに潜む陰謀にブルース・ウィリス扮するFBI捜査官が挑む、という話。SFアクション的サスペンス映画。

ウィル・スミス主演の『アイ,ロボット』あたりにもあるような、最新のテクノロジーだったり、便利で一見完璧な社会というものに警鐘を鳴らすような内容。そんで今でこそ、これはそのうち実現してもおかしくないような話でもあったり。とは言いつつ、小難しいことは一切なく非常に潔くて見やすい作品。短い上映時間の中にチェイス系のアクション、ロボットSF特有の世界観、しっかりとしたCG映像などなど旨味が詰まってるなと。久しぶりに見たけど素直に楽しめたという感じ、まぁこーゆー近未来モノ、普遍的なテーマでありつつしかしサラッと見れちゃうSFが好物ってな個人的な性分もあるにはある。

設定としてはロボットが普及してる未来の図ってよくある気がするけども、今作のはすべて遠隔操作、誰かしらがどこかしらでちゃんと操作してるという。で、本来の姿が見えないからこその展開、策略だったり、所謂ネカマ的なのとか、ある種のリアリティーもある気がするけどどうだろう。あと今作の見所と言えるのが主演のブルース・ウィリス、特殊メイクによりサロゲートのときはべらぼうに若く、生身のときは実際よりもちょい老けてる姿で登場。とまぁ老けメイクといっても現在のウィリスくらいではあるんだけどもね。またラダ・ミッチェル、ロザムンド・パイクといったキャストたちの演じ分けもおもしろい。

動機やらその他いろんなものにツッコミを入れ出したらそりゃキリないんだろうけども、そこはとりあえず主人公目線で見てほしいなと。ラストシーンとか結構印象的で何気に覚えてたってゆー。そんでハッピーエンド風だけどそうとも言えないあたり確かめてほしいなぁなんて。ちなみにアメコミが原作というのは今更ながら知った事実、及び余談。
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