三角

ハーヴェイ・ミルクの三角のレビュー・感想・評価

ハーヴェイ・ミルク(1984年製作の映画)
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街の片隅でカメラ屋をやっていた男が政治家になる。コミュニティの顔役で人望があるだけの一般人が、立候補し周囲の人々に支えられ政治家になる過程はこれぞ民主共和国、これぞ選挙政治という感じでアメリカ良いなぁ!と強烈に思う
提案6号が否決されていく過程も発言で人の良心を変えていける感じが人間って良いなと思えてめっちゃアメリカいい…誰もが人間らしく生きていくには何が必要なのか、彼らにとってミルクがなぜ必要とされどういう存在だったのかということがはっきりとわかる。しかし同時に銃社会でもある。議会ですらギャングみたいにあっという間に殺人が起こる

マスコーニ・ミルク殺人事件の陪審員がWASPで構成されることに不信を抱くマイノリティ
殺されたのがゲイだからって公正な裁判を望めないなんて信じられない…正義なんてない
70年代当時人間を2人殺しても白人で中流階級以上の男性なら罪に問われないという不正義がはっきりと人々の前に立ち現れ…
そら暴動も起こるわと思うけど破られる市庁舎のガラス燃えるパトカー…ヤバ…全てに対して表出する感情が暴力に帰結していき人間ってクソですね…
不正義すらまかり通る既得権益者たちの振る舞いが強固すぎるからこそ人々の力が結集してきたということだと思った…
殺人者も後に自殺しており長生きはできなかったのか、させなかったのか、何にせよ人の力…と思った…
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