三角

オッペンハイマーの三角のレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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何故、クリストファーノーラン映画が好きなのか、何を期待してノーラン映画が公開されるたび劇場に馳せ参じるのか。
西欧文化への関心、憧憬…これに尽きる。結局のところ。
西欧の人々のものの捉え方、石畳の街で展開されるドラマ、世界史観というもの。

この2年間BS世界のドキュメンタリーを見続けていて良かった〜😅
それでもなお登場人物の多さには対応しきれない感あるのだが、弟、恩師、ライバル、アインシュタイン、エネミー、その他女たちくらいが把握できてればまぁ鑑賞に段差はなくない?て思ったけどな。みんな、フックスのことを言っているの?
原爆スパイ=フックスは、フランケンシュタインの誘惑で見て知っていた。さりげなく登場している地味な男フックス。コイツだよ!とわかっているので出てくるたび志村後ろ!的にウケていた😂まぁダークナイトの裏切り者の時のようにヌルッと出てくるんだろうなと思った。その通りだった。


映像の世紀オッペンハイマーの栄光と罪、で実際の映像を見せてもらいつつ解説聞いたけど、もう既にかなりノーラン映画じゃん!という気がしていた。知的水準の高さに比して馬鹿のような規模のデカさが…ノーランっぽい笑😅
アメリカ各地四箇所の大規模な採掘場や実験場を統合し、研究のために街を建設!とか…😅
聞くだけでしかなり映画!って感じがするよな、つくりもののアメリカ!って感じも…ロスアラモスで見たものは他言厳禁、建設した村社会で行われる結婚式には親すら呼べず、オッペンハイマー自ら新婦の父親役を…とかかなりノーラン好きそう〜と思う。
なんかもはや映画が想像できすぎる。もう観た気がするとか言いながらも劇場に駆けつける。

ずっと小難しい話しているのに冒頭の林檎のくだりで緊張感を保っているの、エンタメが上手。あと序盤でマジで上手すぎと思ったのはアインシュタインの登場シーンで、窓越しに遠くの湖畔にいる男にオッペンハイマーが近づいていく、不意に男の帽子が落ち真っ白な癖毛が見えた瞬間、あ、あのアインシュタイン!て思う。全て遠景。見事すぎる。
原子爆弾開発の行程は円い水槽にビー玉?だっけ?が投入されていく絵で全て説明される…

仲間集めパートとかやるよね〜ノーラン😄赤狩りのくだりのスパイ映画っぽさ、ノーランの手癖〜

やっぱり原爆の映画なのに広島の扱いがこれでいいんか?ていうのは絶対批判されるべきだと思うんだけど、これがノーランの正直なアティテュードなんだろうな〜…て思う。わかったフリや寄り添った感出されるだけでなにもわかってないとかのほうがムカつくと思うし、よくわかんないことは別に映画にしなくていいよ〜と思う。尊重されているかではなくナメられてなければ別に良くないて思う。
それよりもなんか、数年前に批判されていた、史実ではアジア系だったり黒人だったりした人々が映画では白人俳優が演じている?件が別に正されてないようなところのほうが気になったしちゃんとしてくれと思った。オレは。
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